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セルロース学会第31回年次大会に出席しました

熊本にて7/11(木)-12 (金) に渡り開催された、セルロース学会第31回年次大会に出席しました。複合からは、口頭1件・ポスター3件の研究発表を行い、博士後期課程1年の佐藤がポスター賞を受賞しました。

 

 

対象分野が比較的狭い学会ということもあり、セルロースに関する基礎研究やCNFなどセルロース系材料を用いた応用研究について、最先端の研究に触れられた学会でした。また、招待講演では、紙幣の歴史やデザインについての話題、紙おむつの水平リサイクルの取組など、非常に興味深い内容のお話を聞くことができました。(佐藤)

 

会場のくまもと森都心プラザにあったくまモンのぬいぐるみ。可愛い。

第67回テルペン学会

 

落花生とマックスコーヒーの国 千葉にて、10/28 (土)-10/30 (日) に開催された第67回 香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会 (TEAC) に参加し、口頭発表1件を行いました!普段の学会ではあまり出会えないテルペンの研究が満載で,トリテルペンを扱っている私としてはとても希有な勉強の場となりました。精油の抗菌活性に関する調査や香気成分の解明,ごりごりの全合成など発表分野も多岐に渡りました. (糸賀は,初の口頭発表をがっつり有機合成を専門とする方の前ですることになりまして非常に非常に緊張しました.)
ですがやはり森林資源を上手く使おう!という発想が出発点の研究は少なかったですね,森林科学専攻と薬学や生物系の方との違いは刺激になりました.我々ならではの売り(良さ) を再確認.緑茶の緑茶たる香りを醸し出したり,種々の生理活性を示したり,そして鋭意全合成が試みられているテルペンはやっぱり魅力的な樹木成分だなと実感した2日間でした.(我々の森林科学専攻でも扱う人が増えてくれたらいいな.)(糸賀)

 

 

Virginia Tech出張&ACS spring 2023

ICCと話が前後しますが、科学研究費 国際共同研究(B) の枠組みで2023年1/26-3/25にかけて佐藤 (現M2) がVirginia Techへ出張しておりました。

 

Virginia Techでは現在進行している共同研究に関連した実験を行っていました。ドラフトがとても広く (複合の3倍ほど!) 実験スペースには困りませんでしたが、使い慣れないガラス器具や実験装置に最初のうちは苦戦していました。噂には聞いていましたが、ナスフラスコが実験室に無いんですね...そういったことを含めて、試薬・器具管理や実験技術などについて新しい手法を学ぶことができました。

 

実験以外にも、共同研究者であるEdgar教授の好意で、教授が開講している講義を聴講することができました。授業は様々な多糖類の物性とその利用に関してでしたが、「利用目的を満足させるためにはどのような物性が必要か?そのような物性を発現させるためにはどのような化学構造を持つ多糖が必要か? 」をディスカッションするなど、多糖の材料利用を強調した内容でした。普段、セルロースを中心に研究を行っているため、他の多糖の利用に関しては知らないことも多く、楽しくも勉強になる講義でした。

 

3/26からは助教の杉村先生と合流し、Indianapolisで開催されたアメリカ化学会 (ACS spring 2023) に参加しました。化学分野全体が対象の学会のため、セルロース分野の研究発表だけでなく現在取り組んでいる反応に関した最新の研究報告についても聞くことができ、勉強になりました。複合からは、共同研究に関する内容で、口頭発表1件とポスター発表1件を行いました。(佐藤)

 

The 5th ICC & セルロース学会第30回年次大会

広島にて9/26(火)-29 (金) に渡り合同で開催された、The 5th International Cellulose Conference [ICC2022+1] とセルロース学会第30回年次大会に出席しました。ICCでは、世界トップレベルの研究者による講演や、最先端の研究についての発表が行われ、セルロース関連研究の世界的盛り上がりを感じました。複合のメンバーは、ICCにおいて口頭1件・ポスター8件の研究発表を行い、修士2年のLiuさんがポスター賞を受賞しました。おめでとうございます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セルロース学会年次大会では、今年度の学会賞を受賞された上高原教授が記念講演を行われました。メチルセルロースの温度応答性ゾル-ゲル転移を題材に、セルロース系材料の構造における少しの差異が物性を大きく変化させ得ることを示した一連の研究についての講演でした。有機反応を駆使して、セルロース系材料の構造を精密制御する技術について、勉強になるお話でした。(佐藤)

 

杉村先生 Virginia Tech出張

予てから懸案となっていた科学研究費 国際共同研究(B)の枠組みで、杉村先生が8月4日にアメリカに出張しました。12月末の帰国予定です。研究室に新しい風をもたらしてくれることを期待しています。

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