Virginia Tech出張&ACS spring 2023
ICCと話が前後しますが、科学研究費 国際共同研究(B) の枠組みで2023年1/26-3/25にかけて佐藤 (現M2) がVirginia Techへ出張しておりました。
Virginia Techでは現在進行している共同研究に関連した実験を行っていました。ドラフトがとても広く (複合の3倍ほど!) 実験スペースには困りませんでしたが、使い慣れないガラス器具や実験装置に最初のうちは苦戦していました。噂には聞いていましたが、ナスフラスコが実験室に無いんですね...そういったことを含めて、試薬・器具管理や実験技術などについて新しい手法を学ぶことができました。
実験以外にも、共同研究者であるEdgar教授の好意で、教授が開講している講義を聴講することができました。授業は様々な多糖類の物性とその利用に関してでしたが、「利用目的を満足させるためにはどのような物性が必要か?そのような物性を発現させるためにはどのような化学構造を持つ多糖が必要か? 」をディスカッションするなど、多糖の材料利用を強調した内容でした。普段、セルロースを中心に研究を行っているため、他の多糖の利用に関しては知らないことも多く、楽しくも勉強になる講義でした。
3/26からは助教の杉村先生と合流し、Indianapolisで開催されたアメリカ化学会 (ACS spring 2023) に参加しました。化学分野全体が対象の学会のため、セルロース分野の研究発表だけでなく現在取り組んでいる反応に関した最新の研究報告についても聞くことができ、勉強になりました。複合からは、共同研究に関する内容で、口頭発表1件とポスター発表1件を行いました。(佐藤)